2007年5月17日木曜日

パソコン用語の基礎知識 「単位」

つー: ねえ、ギガバイトとかメガヘルツとかキロビーピーエスとか、聞き慣れない呼び方のアレってなんのこと?

mic: 全部別のことだから、「アレってなに?」って聞かれたら、「それぞれの単位です」って答えになります。物事の大きさや量を伝えるときに数字を使って表現しますよね。水をコップに1杯とか、本を3冊とか。この「杯」・「冊」の部分を単位といいます。これは数える物ゴトによって違いまして、長さや重さ、時間など、よく使われている量については国際的に厳密なルールが決められています。

    また、数字の桁数が多くなると書いたり読んだりするのに不便なので、3桁増えるごとに単位の前に桁数を表す頭文字をつけて表記します。例えば「100万円」は次のようになります。
    1,000,000円=1,000k円=1M円

    パソコンの用語には電気関係の数字が良く使われているので、結構守備範囲が広くて、ナノ、ピコからギガ・テラまでのいろんな大きさの数字を表現します。詳しいお話は「国際単位系」で調べてください。

つー: なんとなくギガは大きいとかメガも大きいとかキロは少ないという感じはあったけど、それぞれ1000倍も違うのね!で、バイトとかヘルツの意味は?

mic: パソコンで処理できる情報の単位がバイトです。デジタル機器は全てそうですが、いろんな量を数字に変換してから処理します。で、機械が処理するのに都合が良かったのが二進数だったんですね。例えば5を二進数で書くと(101)、255だと(11111111)になります。二進数8桁で表現できる数字をバイトと呼びます。ちなみに二進数一桁の単位はビットといいます。今時のパソコンは32~64ビット機と呼ばれていますが、1回の計算で2の32乗~64乗の数字を扱えます。えーと面倒くさいので表記はしませんが多分私が一生見ることの無いような大きな数字が表現できるんです。

    ヘルツは周波数の単位です。FM放送で80MHzとか書いてあるのは放送局の周波数でして、パソコンでは動作速度の単位となります。パソコンが動作するときに基準の信号がありまして、これをシステムクロックと言います。要は時計に合わせて動いているんです。イメージとしては秒針が一回り進む度にみんなが一斉に動く感じですね。で、秒針を早く回したらどうなります?

つー: 秒針をみて動いてるなら、早回しすれば早く動くよね。

mic: そうです。早く回せば早く動くので、どんどん早くして言ったら、一回りするのに10億分の1秒以下になっちゃったんです。この間隔は光でも30センチぐらいしか進めない時間です。もうぼちぼち限界ですね。まあ、1秒間に何回まわるかを表現しますので周波数が使われています。

    bpsとは「ビット/秒」の頭文字で、1秒間に何ビット伝送できるかを表します。要するに通信速度の単位です。で、8ビットが1バイトと言いますが、bpsを8で割っても「バイト/秒」にはなりません。というのはいろいろと付属の信号を付けて伝送してしまうので単純に転送スピードには読みかえれないのです。大体10で割れば似た数字になる感じですね。

    ところで「30KBのファイルサイズ」とは書きますが、「30kBのファイルサイズ」とは書きません。なぜでしょう?

つー: 間違い探しみたい。キロの文字が大文字なんだ。何か意味があるの?

mic: 1KBは1,024バイトなんです。バイトは二進数の8桁分ですから、キロの単位も2進数で一番キリのいい数字にしてるんです。でも誤差が2%以上あるので、例えば120GBのHDDのホントの容量はカタログや説明書に小さく書いてあるのでみてください。

まとめ:

 ・数字の表記で1000倍ごとに次のような接頭辞が単位に付きます。
  p(ピコ) <n(ナノ) < μ(マイクロ) < m(ミリ) < (無し) < k(キロ) < M(メガ) < G(ギガ) <T(テラ)

 ・ビット・バイトは情報量の単位。1バイト=8ビット。1ビットは二進数の一桁分の情報量。

 ・バイトで1KBと書いてある場合は普通1024Bのこと、ただし、HDDなどのカタログ表記などでは1000Bで換算している場合があります。

 ・ヘルツは周波数の単位。パソコンでは動作速度を表します。また、無線LANなどの使用電波の周波数を表す場合もあります。

 ・bpsは通信の転送速度の単位。1秒間に送れるビット数を表します。

つづく・・・

2007年5月16日水曜日

パソコン用語の基礎知識 「キャッシュ」

mic: 今回からしばらくは、初心者がひっかかりやすい、中級者ももしかしたらよくわからずに使っていそうな用語を解説します。

つー: 前回、さりげなく出てきてた、キャッシュシステムってなに?

mic: えーと、英語でキャッシュというと現金のことですよね。プライベートで買い物に出たときに、会社の買い物を思い出したらどうします?今日は休日で、明日の一番に使う買い物です。もちろん会社のお金は手元にありません。

つー: 立て替えはしません!間に合わなかったら仕事は遅れるかもしれないけど、なんで仕事の買い物を私のお金でしないといけないのよ。

mic: いやいや、仮の話よ、100円の部品ぐらいだったら立て替えてもいいでしょ?

つー: 私は絶対いや!

mic: じゃあ、逆に会社の買出しで・・・あ~ダメダメ、こりゃぁ横領だ、よけいにやばいね。まあ、とにかく正しい手続きをすると、明日出直ししなければいけないけれど、ちょっとルール違反して立て替えとけば、大幅に手間がはぶけますよね。パソコンのなかで、これをすごく頻繁にやってるんです。

つー: 例えばどんなときにズルするの?

mic: 基本的には時間のかかる処理の場合です。よく、パソコンの仕組みを人にたとえますが、いろいろ考えて処理するのは頭ですね。パソコンの場合はCPU(シーピーユー)という部品です。これはすごく早く動きます。

    頭の中にはすぐ思い出せるけどあっという間に忘れてしまう記憶(たとえば今日の朝ごはんとか、さっきの電話の内容など)の短期記憶と、ほとんど忘れることの無い思い出(自分の名前や、日本語のしゃべり方など)の長期記憶があり、短期記憶は一番早く思い出せますが、あまり多くは覚えられません。長期記憶はちょっと時間はかかりますが相当たくさん記憶できます。パソコンで言うと、CPU内部のキャッシュメモリが短期記憶、パソコンのメモリ本体が長期記憶に当たります。

    人もパソコンもいろんな処理をしなけれならないのは同じです。計算するのにまずは元の数字を読みに行かないといけません。帳面やノートを開いて頭に読み込みます。ちなみに帳面やノートはHDD(ハードディスク)に当ります。で、計算したあとノートに書き出さないといけません。この後また同じ数字を使った計算が出てきたら、わざわざ帳面の同じ場所を読みに行かなくても、短期記憶で思い出せますよね?計算結果も同じようにいちいちノートに書き込まず、後でまとめて書き出せば手間が省けます。長期記憶で覚えておいて、一段落したら一斉にノートに書き出します。このことを「フラッシュ」とか「吐き出す」と言ったりします。

    仕事をやめるときは、とりあえず覚えていた数字を全部ノートに書き込んどかないと、計算の途中だったのか、終わった後なのかが解らなくなってしまいます。それで、終了と宣言した後に残業をしなければ終われないのです。シャットダウンの時にHDDがカラコロ一生懸命動くのはウィンドウズが残業してるんですね。シャットダウンせずにいきなり停電したりすると、残業無しで強引に仕事を終えますので、次回仕事を始めるときに、これは途中なのか、終わったものなのか解らずにエラーになったりするんです。

つー: 長いなぁ。要は着服したお金のつじつまが合わなくなって、クビになったりするわけね。

mic: まあ、そういうことです。こんな仕組みがいたるところにあって、それで処理速度を稼いでるんです。すべての部品の処理速度が同じならこんな仕組みはいらないんですけどね。

つづく・・・

2007年5月13日日曜日

パソコンを壊す「よっぽど変な事」って?

mic: 今日は初心者がもっとも恐れる、パソコンを壊しちゃいかねない操作ミスについて考えます。

つー: ねぇねぇ、パソコンの調子が悪くなったときに、なんかゴソゴソして元に戻したりしてるけど、アレって故障してるの?

mic: 故障してたら、ゴソゴソしても直らないよ。なんとなく調子が悪いってのは、大抵ソフトの問題だね。バージョンの古いアプリをインストール・・・、えっと、昔のソフトをパソコンに入れちゃったりすると、今のウィンドウズのルールを守ってなかったりして、内部的にエラーが発生したりするんだ。

    ところで、つーちゃんはパソコンを使ってて一番やばい事は何だと思う?

つー: やっぱり、故障して使えなくなることじゃない?

mic: 代わりのパソコンを買うなり借りてくれば使えるでしょ?だから故障はホントは大して怖くないんだ。

つー: じゃあ、ワードやエクセルの調子が悪くなることかな?

mic: 使い慣れたソフトが使えないのは痛いけど、また最初からインストールし直せば元に戻るよ。私が一番怖くて、致命的だと思うのは、自分で作ったデータ、たとえばワードやエクセルの文書とか、電子メールの記録とかが、消えちゃう事なんだ。これが消えるとお金や時間じゃ元に戻らないからね。

つー: そうそう、前に会社のフロッピィが読めなくなっちゃって、しかたなく印刷したシートからエクセルの文書を作り直したことがあったもの。あれはもうしたくないわ。

mic: プリントアウト(印刷物)が残っていればまだマシな方だよ。私なんざ、1ヶ月分の仕事がパァになったこともありますよ!バックアップしなきゃいけないな~と思い始めた頃に120GBのHDDが昇天だなんて、呪われてます。

    ということは、データのバックアップをマメに取っていれば少々のトラブルがあっても大丈夫ってことです。

つー: でも、データが入ってる機械が故障したらやっぱりデータが消えちゃうんでしょ?

mic: そう、そのとおり!だからバックアップはいろんなところにとって置かないと安心はできないんだ。データのバックアップはまた今度べつの回で説明します。

    それではつーちゃんに質問です。パソコンで一番故障しやすいところはなーんだ?

つー: ???中に何が入ってるか知らないもん。壊れたパソコンって外見は何も変わらないよ。

mic: そうか、知らない人には難しいんだよね。答えは機械的に動作している部品でした。例えばキーボードやマウスのボタンは手で動かしてるよね?当然使えば使うほどヘタってきます。他にはモーターが回ってる部品、電源ファンとかHDD・CDドライブなんかも軸受けが磨耗すると故障します。CPUファンなんかは止まるとパソコンの頭脳が焼き切れてしまいます。

    今言ったのは部品の寿命のお話だけど、不慮の事故も起こるよね?

つー: だいぶ前に、キーボードの上にお茶をこぼして、あわてて拭いたけど中に入っちゃた。別に故障はしなかったけど。

mic: ん~気をつけてね。今時のキーボードは基盤側に水が入りにくい構造になってるのかな?パソコンも電気製品だから、水気は厳禁です。最悪感電や火災が発生します。

    ディスクトップ型据え置きタイプのパソコンはあまり起きませんが、ノートタイプは落下事故や踏んづけたりして、液晶画面を割っちゃうのよね。こういう物理的な破損も起こります。落っことしても大丈夫なパソコンは大変高価ですよ。

つー: パソコンは高い機械だから大事に扱いなさいって事ね。これが「よっぽど変な事」の正体?

mic: もうひとつが、他の電気製品と一番違うところなんですが、電気をいきなり切ってはいけないって事なんです。

つー: あれ?最近のパソコンは電源スイッチを押せば良いって説明書に書いてあるわよ。昔のパソコンは画面が黒くなってからスイッチを切らないといけないって教わったけど。

mic: 今のウィンドウズXPが動いてるようなメーカー製パソコンは、電源管理機能で電源スイッチを押したらシャットダウン(終了手続き)を開始するようになってるけど、5秒以上長押しすると強制的に電源が落ちちゃいます。あと、コンセントの抜けや停電なども電源の強制切断となり、パソコンにダメージがあります。

つー: 電気的に故障しちゃうのかな?

mic: これは電気的な問題じゃなくて、ソフト的な問題です。主にHDDの書き込みの動作が終了していないときにパソコンの電源が切れると、HDD内部の整合性が取れなくてファイルが破損してしまうんです。ファイルなら1つのファイルが壊れたで済みますが、ファイルやフォルダの管理情報をたまたま書いていたら、被害が甚大になります。

つー: でも、電源を切るときは、保存は終わってるから大丈夫じゃないの?

mic: ウィンドウズはキャッシュシステムを使ってるから、保存が終わっててもHDDにはまだ書き終わってないことは十分あります。書いたことにして、暇なときに実際に書き込むことで、次の仕事がてきぱきとこなせるんです。でも、最後にはきっちり書き出さないといけません。

    つまり、パソコンの電源は必ずシャットダウンしてから切る事が大事です。

まとめ:
 取り返しがつかない「よっぽど変な事」とは

 ・自分や会社のデータを消すような行為 →削除や上書き保存には気をつける。
 ・浸水や落下事故等の物理的破損  →高いモノだから大事にしなさい。
 ・電源の突然の切断 →配線や電源周りの整理整頓を心がけ、シャットダウンを必ずすること。

つづく・・・

2007年5月12日土曜日

つーちゃん&micのパソコン再入門

mic: はじめまして!自称パソコンスペシャリストのmicです。パソコンのスキルは個人差がありますが、私のレベルになるまではそれはそれは大変な時間と努力が必要だったんです。私がパソコンと始めてであったのは中学2年の夏だったかな~・・・

つー: ハイハイ!つーちゃんです!私はフツーのOLよ。パソコンで仕事をするようになって6年目。まだまだ使いこなしてるレベルじゃないかな。いろいろ自分流で仕事をしてます。でも、もっと簡単に仕事が片付けばいいのにな。

mic: と言うわけで、「ケータイじゃなくてパソコンでネットしたい」とか、「パソコンを使ってはいるけれど、パソコンを上手に使っている人と比べると何かやり方が違ってるみたい」とか思っている、パソコン超初心者~中級者向けに、いろはのイからもう一度マスターしていきましょう。ちょうどここに良いサンプルがいますので、彼女がつまずいた所を重点的におさらいして行きましょう。

つー: あたしゃモルモットかい!でも、仕事が楽になるなら協力してもいいかな。

mic: ところでつーちゃんは、パソコンに始めて触りはじめた頃に何を思ってた?

つー: えーと・・・会社のパソコンでエクセルのシートを作るようになって、よくわからなくてメニューバーとか変なところを触って壊れるのがイヤだったんで、できるだけ使ったことのないメニューは触らないようにしていたかな?だって、パソコンのソフトって気が付かない内に変わったりするでしょ?

mic: もっ、もしかして、手書きの計算書を清書するためにエクセルを使ってたのかな?

つー: いいじゃない!見た目が大事なのよ、見た目が!いまは集計とかバリバリ使ってるんだから。

mic: ときどき、やたらさっぱりしていて寂しげなエクセルやワードの画面を見かけます。どうも、ツールバーをドラッグして、フロートウィンドウになっちゃって、閉じてしまって、次に起動したときには表示されなくなっちゃった様です。

つー: それそれ、ツールバーだとか、ドラッグだとか、フローティングウィンドウだとか、上級者の人ってやたらにカタカナでしゃべるでしょ?そこがわかんないのよ。なんとかならない?日本語でしゃべってよ。

mic: もともと日本の文化じゃないからカタカナになっちゃうんだよ。まぁ、できるだけわかりやすく説明するよ。えーと、機能ボタンの並びがマウスで動かせるじゃない。あれをエクセルの枠の内側に置いちゃうと、小さなウィンドウになるよね。でも下の表が隠れちゃうから邪魔でしょ?で、大抵の人は×ボタンを押して閉じちゃうんだ。するとエクセルは、「この人はこの機能ボタンを使わない様に設定した」と判断して、次回からは表示しなくしてしまうんだ。もちろん、元に戻せるんだけどね。

つー: やりたい事の仕方がいくつもあるのがいけないのよ。気が付いたら今までと違う画面になってたら「壊しちゃった!!」って思うじゃない。

mic: 大丈夫だよ、よっぽど変なことしない限り壊れることはないから。

つー: その「よっぽど変なこと」が初心者は解らないから悩むんじゃない。

mic: じゃあ、最初は「よっぽど変なこと」を具体的に挙げていこうかな。

つづく・・・