2008年4月5日土曜日

EXCEL再入門 基本②

mic: 前回からずいぶん間が空いちゃったけど、読んでくれる人はいるかな?いよいよシーズン2開幕です。今回はエクセルの不思議について説明しようかな。

つー: 私なんか歳をとっちゃたわよ。職場のゴタゴタとか業界のゴタゴタとか、大変だったんだから・・・

mic: 歳はみんながとってます!

つー: で、エクセルの不思議って何なのよ?

mic: えーと、こんな経験ないかなぁ?表に入力した数字が時々微妙に違ったり、時間を入力してたセルの書式をいじったら変な数字になったり・・・

つー: 平均なんかを計算したときに最後の桁が微妙に違うことはあったような・・・自信ないけど。でも、違っちゃ使い物にならないじゃん。

mic: エクセルが数字や文字列のデータをどういう風に扱っているかが解れば、この手の不思議な現象が理解できます。まずは、セルに入るデータの種類から考えましょう。さっきから言っている「文字列」と「数字」は何かは知ってるよね。

つー: 「文字列」って表題や製品名なんかのラベルに使うデータよね。「数字」はもちろん数字よね。

mic: 「文字列」とは見た目そのままの文字の集まりです。アルファベットやカナ漢字、記号などが入ります。セル一つ当りの最大の文字数には制限があるようですが、詳しくはヘルプで確認してください。セル内で長い文章を書きたい時に悩むのが改行なんですが、Altキーを押しながらEnterキーを押せば、期待通りの結果になります。私はこれに気付くのに3年かかりました。

つー: エクセルはワープロじゃないんだから長い文章は入れちゃダメでしょ。どーしても入れたいときはテキストボックスがあるじゃない。

mic: いやいや、セルに直に長文が入れられるとレイアウトとかの手間が省けるんで、使い勝手が良いのよ。テキストボックスも使いやすいけど文の垂直位置なんかを表の数字に合わせるのに結構気を使うのよね。

つー: 男は細かいことを気にしないの!

mic: ・・・。えーと、「数字」は整数と小数(実数)、日付・日時に分かれまして、各種関数で計算に使えます。文字列も加工できますが基本的には変換です。問題なのは実数なんです。セルの書式で小数点以下の表示桁数が指定できますが、これはあくまでセルに表示するときに使う設定で、計算自体は小数点以下全桁を使って計算します。これが計算結果が微妙に違って見える原因なんです。

   例えばテストの成績の平均点を出して、平均点の3教科の総合点数を計算させたとしましょう。平均点ですので、小数点以下にずらずら数字が並びますよね。で、見難いから小数点以下1桁まで表示させました。各教科の平均点を電卓で足した合計と表で自動計算させた合計点を比べると時々イコールにならないんです。

   数学  65.0
   英語  72.1
   社会  71.3
   合計 218.5

   字ヅラだけ合計すると218.4点ですよね。原因は表示桁数を指定するとそれ以下の数字を四捨五入して表示するけど、計算自体は全桁を使うから表示の末尾が違ったりするんです。まあ誤差範囲だし、計算自体は正しいので実用上問題ないんですが、電子計算機のクセに末尾が違うのが面白いんです。

つー: 四捨五入で切り捨て表示されたけど、足したら桁上がりしたときに微妙に違うのね。

mic: 日付・時間が数字に化けるのは、パソコンの内部では日付や時間も実数値として扱ってるから化けるんです。化けた数字も元の書式に直すとちゃんと表示します。

   書式設定はセルのデータとは別の属性として扱われます。あくまで表現の仕方です。

つー: いろいろややこしいのね。


まとめ:
   ・セルの文字列で改行するにはAlt+Enterキー
   ・小数部がある数値の計算は表示と計算値に違いがある場合がある。
   ・日付・時間は内部的には実数扱い。書式設定に注意する。

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