つー: ねえ、ギガバイトとかメガヘルツとかキロビーピーエスとか、聞き慣れない呼び方のアレってなんのこと?
mic: 全部別のことだから、「アレってなに?」って聞かれたら、「それぞれの単位です」って答えになります。物事の大きさや量を伝えるときに数字を使って表現しますよね。水をコップに1杯とか、本を3冊とか。この「杯」・「冊」の部分を単位といいます。これは数える物ゴトによって違いまして、長さや重さ、時間など、よく使われている量については国際的に厳密なルールが決められています。
また、数字の桁数が多くなると書いたり読んだりするのに不便なので、3桁増えるごとに単位の前に桁数を表す頭文字をつけて表記します。例えば「100万円」は次のようになります。
1,000,000円=1,000k円=1M円
パソコンの用語には電気関係の数字が良く使われているので、結構守備範囲が広くて、ナノ、ピコからギガ・テラまでのいろんな大きさの数字を表現します。詳しいお話は「国際単位系」で調べてください。
つー: なんとなくギガは大きいとかメガも大きいとかキロは少ないという感じはあったけど、それぞれ1000倍も違うのね!で、バイトとかヘルツの意味は?
mic: パソコンで処理できる情報の単位がバイトです。デジタル機器は全てそうですが、いろんな量を数字に変換してから処理します。で、機械が処理するのに都合が良かったのが二進数だったんですね。例えば5を二進数で書くと(101)、255だと(11111111)になります。二進数8桁で表現できる数字をバイトと呼びます。ちなみに二進数一桁の単位はビットといいます。今時のパソコンは32~64ビット機と呼ばれていますが、1回の計算で2の32乗~64乗の数字を扱えます。えーと面倒くさいので表記はしませんが多分私が一生見ることの無いような大きな数字が表現できるんです。
ヘルツは周波数の単位です。FM放送で80MHzとか書いてあるのは放送局の周波数でして、パソコンでは動作速度の単位となります。パソコンが動作するときに基準の信号がありまして、これをシステムクロックと言います。要は時計に合わせて動いているんです。イメージとしては秒針が一回り進む度にみんなが一斉に動く感じですね。で、秒針を早く回したらどうなります?
つー: 秒針をみて動いてるなら、早回しすれば早く動くよね。
mic: そうです。早く回せば早く動くので、どんどん早くして言ったら、一回りするのに10億分の1秒以下になっちゃったんです。この間隔は光でも30センチぐらいしか進めない時間です。もうぼちぼち限界ですね。まあ、1秒間に何回まわるかを表現しますので周波数が使われています。
bpsとは「ビット/秒」の頭文字で、1秒間に何ビット伝送できるかを表します。要するに通信速度の単位です。で、8ビットが1バイトと言いますが、bpsを8で割っても「バイト/秒」にはなりません。というのはいろいろと付属の信号を付けて伝送してしまうので単純に転送スピードには読みかえれないのです。大体10で割れば似た数字になる感じですね。
ところで「30KBのファイルサイズ」とは書きますが、「30kBのファイルサイズ」とは書きません。なぜでしょう?
つー: 間違い探しみたい。キロの文字が大文字なんだ。何か意味があるの?
mic: 1KBは1,024バイトなんです。バイトは二進数の8桁分ですから、キロの単位も2進数で一番キリのいい数字にしてるんです。でも誤差が2%以上あるので、例えば120GBのHDDのホントの容量はカタログや説明書に小さく書いてあるのでみてください。
まとめ:
・数字の表記で1000倍ごとに次のような接頭辞が単位に付きます。
p(ピコ) <n(ナノ) < μ(マイクロ) < m(ミリ) < (無し) < k(キロ) < M(メガ) < G(ギガ) <T(テラ)
・ビット・バイトは情報量の単位。1バイト=8ビット。1ビットは二進数の一桁分の情報量。
・バイトで1KBと書いてある場合は普通1024Bのこと、ただし、HDDなどのカタログ表記などでは1000Bで換算している場合があります。
・ヘルツは周波数の単位。パソコンでは動作速度を表します。また、無線LANなどの使用電波の周波数を表す場合もあります。
・bpsは通信の転送速度の単位。1秒間に送れるビット数を表します。
つづく・・・
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